佳作 海の上の物流

長岡京市立 長岡中学校 1年 林 奈那実

 物流とは、商品を扱う一般企業がその商品を消費者へ届ける過程のことを指し示す言葉です。ここでいう過程には、単に商品を運ぶといったことだけではなく、荷物の保管や包装といった配達に必要な項目も含まれています。
 物流の主な機能としてよく言われているのは、「輸送」「保管」「荷役」「包装」「流通加工」「物流情報処理」ですが、そのうちの「輸送」「保管」「荷役」「包装」「流通加工」は物流の5大機能といわれています。
 流通を構成するものにはこの「物流」とは別に「商流」と呼ばれるものがあります。
 商流とは、商品の売買などによってモノを販売し、その代金を回収することを目的としています。
 それに対して、物流は商品を販売した後、実際に商品を消費者に渡すまでを目的としたものです。消費者側からすると、商品が届かないと売買をした意味がありません。そのため、消費者の信用を得るためにスムーズな物流を展開することは、商品を販売する側としてはとても大事な要素といえます。
 では海で「輸送」するものとは、いったいどんなものなのでしょう。
 海での輸送は主に輸出か輸入です。その中で、海での物流が多いものとは原油、ガス、車などです。これらにきょうつうしていることは、「大きい」です。船で海をわたるので大きいものを一度にたくさん運ぶことができます。
 ところで、魚がつられてから消費者に届くまではどうなっているのでしょうか。
 生産者から漁連(漁協)か浜仲買商に行ってそれから卸売市場、そして魚屋かスーパーか外食に行き、そして消費者のもとへ届きます。
 では、生産者から漁協まで輸送する方法とはどのようなものなのでしょう。
 船に水槽を備えた専用船で、魚を生きた状態で運ぶ方法です。主にハマチやカンパチなどの「大きな」養殖魚を一度に大量に運ぶことができます。
 これらのことから船では大きいものを一気に運ぶのに適しているといえます。
 では、船にはどのような種数ととくちょうがあるのでしょうか。
 1つ目は、貨物船で、貨物船は貿易物資や国内貨物の輸送を行うための船です。現代の船は貨物の種類によってさまざまなタイプに分かれており、形も構造もそれぞれ非常に異なっています。このようにより輸送効率を高めるために、特定の貨物に合わせた構造やとくちょうをもつ船を「専用船」と呼び、原油を専門に運ぶ「オイルタンカー」やコンテナを運ぶ「コンテナ船」などがその代表です。貨物船には「タンカー」「セメント専用船」「石灰専用船」「自動車専用船」などがあります。
 2つ目は、旅客船で、旅客を運ぶ船には国内の各地を結んで人を運ぶ一般客船があります。このほかにも、人と自動車を一緒に運ぶフェリーや世界のさまざまな海域を周遊する外般クルーズ船、レジャーを楽しむ観光船、そして離島路などを結ぶジェットフォイルなどの客船もあります。
 客船は「クルーズ」「一般客船」「フェリー」「ジェットフォイル」などの客船があります。
 他にも海上自衛隊の保有する「護衛艦」や、船員になるための航海実習訓練に使われている「訓練船」や、海難救助や沿岸警備に活躍する「巡視船」や、船舶の火災時に消火活動を行う船「消防艇」や、海底油田を掘削する船「海底油田掘削船」などがあります。
 私が今日調べて分かったことは、大きいものを大量に運ぶには船が適しているということと船にはいろいろな種類があるということです。

 

作文一覧に戻る

2018年12月01日