佳作 水=命

大阪青凌中学校 3年 久保井 梨加

 水は美しいと思う。みなさんは「水の循環」を知っていますか?「水の循環」とは地球方面の水が太陽エネルギーにより、水蒸気、雲、雪、雨、氷などに変化し地球上を絶えず循環することです。これほど身近でこれほど多様に変化するものは存在するのでしょうか?私はそこに、水の美しさを感じたのです。
 ですが、私が最も美しいと感じているところはそこではありません。では何かというと「水は地球の生命」だと言うことです。水は、生命=生きる命なのです。水はいくつの命を生かしているのでしょうか?ライオン、ウサギ、メダカ、ミジンコ、アサガオ、ケヤキ、イネ、そしてヒトなど・・・動物、食物、植物などの生物は全て水から生命を頂いているのです。体を清潔に保ったり、体温の調節をするのも水です。水は、直接ではなくとも生き物全てに命を与えています。
 例えば、コアラは水を飲まないと聞いたことがあります。ですが、コアラの主な主食はユーカリの葉です。ユーカリは水から出来ています。つまり、コアラも水を、体内に取り込んでいるのです。このように、水と命はイコールで繋いでも良いほど私たち生き物の生命に大きく関わっているのです。だから水は美しいのです。一方で、「美しくない水」も存在します。やはり一番に思い浮かぶのは「津波」です。大きいものは、時に命をうばいます。二千十一年三月十一日の昼、あの時水は一瞬のうちに多くの命を奪いました。いつもは生き物に命を与える水が生命をうばってしまったのです。とても美しい、とは思えません。では、どうして私は、水は「美しい」と思うのか?自分に問いかけ考えました。
 それは、「水に対する恐怖を体験したことがないから。」だと思いました。私は水に対して、本当の恐怖心を持ったことがないのです。
 水と生命がイコールで繋げるということは、逆に言うと水の恐怖と生命の死もイコールで繋げるということになります。これでは、「水は美しい」という私の考えは間違っています。ですから、これからは「生命の水は美しい」と考えて生活していきたいです。
 私は、人は生きる権利を持っているのに、水すら口にすることが出来ない方々が一人もいない国になってほしいと願っています。
 いつもくもって先の見えない未来が少しでも、1人でも明るく光り輝いた出口に近づける国、そして、その時代が訪れてくることを願っています。

 

作文一覧に戻る

2018年12月01日