佳作 異常気象と海洋生物

吹田市立 第一中学校 1年 藤田 皐聖

 今年、二〇一八年の夏。テレビや新聞で、「異常気象」といわれるほどの猛暑である。そんな異常気象のなか、人間はもちろん生き物も暑さに耐えるために試行錯誤している。自分自身、海洋生物が好きなため、海洋生物が猛暑によってどんな状態なのか調べようと思った。
 まずは、「サンゴ」について。被害を受けているのは、「グレート・バリア・リーフ」という、世界最大のサンゴ礁地帯である。そこに生息していた、三千八百六十三ものサンゴ礁群の二十九パーセントを死滅させた。現在、海水温の上昇を耐え抜いたサンゴが生き残っている。だが、多くの種類のサンゴが失われ、サンゴ自体の多様性が乏しくなってしまっただけでなく、そこに生息する海洋生物に多大な影響を与えているのだ。そのため、残ったサンゴを早急に保護し、サンゴ礁の回復を図らなければならない。
 次に、「赤潮」について。被害を受けているのは、魚介類、養殖業者、漁業者など。赤潮とは、プランクトンの大量発生によって、海水の色が赤くなる現象のこと。こうして、大量に発生したプランクトンのせいで、水中の酸素濃度が減ったり魚のエラにプランクトンが張り付いたりすることで、魚は呼吸できなくなり、死んでしまうのだ。また、プランクトンの中には強い毒性を持った種もいるため、そのようなプランクトンを食べた魚が死んでしまうという事例も発生している。
 次に、「シュモクザメ」について。シュモクザメは、別名「ハンマーヘッドシャーク」ともいわれる。そんなシュモクザメが、鳥取県で目撃されたという情報があった。大きさは二メートルほど。シュモクザメは、普段沖縄県のような温かい海に分布しているが、海面水温が二十五度以上あるような温かい地域であれば、問題なく回遊できるとのこと。
 最後に、「温暖化」について。温暖化によって水温が上昇すると、南の温暖な海にいるはずの魚などの生き物が瀬戸内海で見られるようになった。ホシフグ、ミナミイケガツオ、ソウシハギ、台湾ガザミなど。瀬戸内海の異変は漁業にも大変な影響をおよぼしていて、瀬戸内海の秋の味覚「ワタリガニ」が減少し、値段の安い台湾ガザミがよく採れるようになった、と漁師は嘆く。アサリの産地の大野町ではアサリが激減していて、エイが温かい海から入ってきてアサリを食べる事が影響しているのではないか、といわれている。このまま温暖化が続けば、二千百年には気温が四十四度を超え、水温がカエルが茹で上がるくらいまでになるという。そうなると、到底生物が生きられるほどの温度ではない。さらに、世界の海洋の五分の一が酸欠状態になるという予想も立てられている。地球温暖化による、気温、水温の上昇は計り知れない。
 たくさんの海洋生物について調べたが、これらが全て温暖化によって困っていると思うと、温暖化の恐ろしさを改めて感じる。夏が終われば、また涼しくなってくるが来年の今頃には、暑くなってくるため注意が必要。ここから何年間かは夏に気温が上がりつづけるという予想があるため、毎年海洋生物たちが暑さに悩まされるのだ。海で生きている生物は、海の命。その命を簡単に考えてはいけない。だからこそ、暑さから海洋生物を守らなければならない。同じ生きているものとして。これからも、僕は海を大切にしようと思った。海を大切にすることは、海の命を大切にすることと、同じなのだから。

 

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2018年12月01日